この記事は精神科医の樺沢紫苑著『アウトプット大全』を参考にしています
あなたはアイデアを出したい時、講義やプレゼンを聞いた時にメモすると思いますが、十分にメモできていないと思うことはないでしょうか。せっかく書いたのに覚えていない、読み返す事がない…
私たちはどうしてメモするのでしょうか、どうすれば「有意義なメモ」ができるでしょうか
大きな目的の1つは、メモすることで効率よく脳を使うため、です
そして、ポイントを押さえて書くことで、その効果を高めることができます
アウトプット力(メモ)を磨くことで、インプット力(情報感度)が高まり、さらにアウトプットの質が高まるという好循環に。自己成長が加速していきます
アイデア、メモのポイントは・・・
- 30秒以内に書く
- 「気付き」と「ToDo」を書く
- 寝かせる
です!
メモの重要性と目的
メモのポイント解説の前に、その重要性と目的について考えておきましょう
脳内には、インプットされた情報を入れておくトレイがあります
問題を解決したり、作業を終えたり、情報の処理が終わればトレイは空になり、また次の情報を入れて処理できる状態になります
ただ、ほとんどの人はこのトレイがたった3つ程度しかないそうです
つまり、3つの事しか並行してできないということです
これ以上の情報を受ける(インプットする)と、パンクしてしまい、ミスが増えたり、忘れたりしてしまいます
このトレイを空にする方法として、記録(アウトプット)するということです
考えていることをアウトプットするのは、脳内のトレイを空にする作業です。この事を樺沢氏は「脳の棚卸し」と表現しています
メモの重要性と目的は、脳内に保留された情報を書き出すことで、思考の効率を高めることにあります
アイデアをメモする時のポイント
メモの具体的なポイントは以下の3つです
- 30秒以内に書く
- 「気付き」と「ToDo」を書く
- 寝かせる
①30秒以内に書く
ふと思いついた事や気付いた事は30秒で忘れてしまうそうです
その瞬間は「こんな大発見は忘れないぞ!」と思っても、別の情報を目にしてそちらに意識が向いた時には忘れてしまう。寝る時には、思いついた事実さえ忘れて夢の中、という経験はないでしょうか
今はスマホがあるので、いつでもメモするツールがあります。思いついた瞬間、できれば今の作業を止めて、メモしましょう
②「気付き」と「ToDo」を書く
何をメモすればいいのか、どんな風にメモすればいいのか分からない人もいるかもしれません
メモするのは「気付き」と「To Do」の2つです
本を読む、音楽を聴く、話を聞くなど、情報に触れた時、
- 気付いた事をメモする
- 「気付き」を得て次に活かす「ToDo」を書く
この2点を意識してメモしましょう
そのうちに普段から「気づくことはないか」「活かせることはないか」という視点で物事を見つめる習慣がついてくるはずです
気付いただけでは、現実世界(自分自身の未来)には影響を与えられません。成長や変化は、行動に移してこそ現実になるものです
小さな事でいいので、気付きの活かし方を考えてみましょう
また、整理して書いたり、完成された文章で書こうとしたりしなくてもいいです
箇条書きでも、そのアイデアに至った思考をつらつらと書いてもいいと思います
整理するのは後からでも間に合います。ひらめきは30秒で忘れてしまうので、とにかく忘れる前に書き出すことが大事です
③寝かせる
思いついた瞬間は「おっ?」と思っても、すぐに「大した事ではないか」と思い直した経験はないでしょうか
そんな事も、一応メモしましょう
アイデアは時間が経ってから検証する事で、その価値がより正確に分かる
思いついた時は「良いアイデアだ!」→「そうでもないか…」と瞬間的に判断してしまいますが、冷静に、客観的に捉える事でその価値を測れます
確かに後から読んでも「大した事ではない」と思うこともあるでしょう。でも逆に、1、2ヶ月経っても良いアイデアは通用するということです
カクテルパーティ効果
意識に刷り込まれた情報(自分の名前や気になっている事)は、喧騒の中でも聞き取れるという脳のはたらきの事です
メモとして書き出す事で意識の中に刷り込み、関連する情報を自然に吸収させます
様々な情報が脳内で混ざる事で、次のひらめきに繋がる可能性があります
まとめ
アイデアは
①すぐ書く!
メモは30秒以内に
ひらめきは火花のように一瞬で消えてしまいます。シャッターチャンスを逃さずに!
②発見と行動をセット!
メモするのは「気付き」と「To Do」
小さな気づきも大きな発見も、使わなかったらもったいない…
ひらめいた事は次に活かそう!
③コレクションしよう!
大したことない、そう思ったことも一旦寝かせましょう
いつ、どんなひらめきが芽を出すかは分かりません
普段からストックして、コレクションを増やしていきましょう!
もっとひらめきたい人に…
アイデアの題材や方向性を「先に」書き出しましょう
脳に刷り込みたい事を書き出して何度も見返すうち、カクテルパーティ効果が期待できます
具体的には…マンダラート(マンダラチャート)がおすすめです
以上、思考の効率を高めるメモのポイントでした
ポイントを押さえてメモする癖をつけましょう!
『アウトプット大全』には、他にもアウトプットの重要性やの効果的な方法が載っています
是非お手に取りください!
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